2012年2月7日火曜日

ベン10&ジェネレ メモ

「ベン10」&「ジェネレーター・レックス」について気がついたこと、思ったことなどを自分の記憶整理のためにつらつら書いてます。

今回のラインナップ↓↓
①MoAスタジオと脚本
②キャラデザ変遷
③キャラの名前
④今回のまとめ


①MoAスタジオと脚本
以前から「ベン10」各シリーズと「ジェネレーター・レックス」の違いをストーリーや設定、デザイン以外で示す方法をずっと模索してきました。そこで、ここはひとつMan of Actionスタジオの脚本への関与という観点から各作品に迫ってみようと思います。

アニメのストーリーは、複数の脚本家によって交代で書かれています。最近、ジェネレの本編を見ていて、脚本(Writter)の部分に個人の名前が書いてある回と、「Man of Action」と書かれている回が有ることが気になりました。各アニメシリーズにはスタジオが直接脚本を書いた回と委託した回の二種類があるのです。そこで、今回は脚本がスタジオによるもの、またはスタジオ創設者によるものをピックアップしてみました。


〈MoAスタジオ脚本回〉
無印ベン10 MoAの4人のいずれかが脚本担当した回 全52話中6話(約12%)
S1E03 The Krakken  by Duncan Rouleau
S1E09 Last Laugh  by Joe Casey, Duncan Rouleau
S2E19 The Galactic Enforcers  by Joe Kelly
S2E22 Tough Luck  by Steven T. Seagle
S2E25 Dr. Animo and the Mutant Ray  by Duncan Rouleau
S3E30 Merry Christmas  by Duncan Rouleau

ベン10:エイリアンフォース MoAが脚本担当した回 全46話中0話(0%)

ベン10:アルティメットエイリアン MoAが脚本担当した回 1月放送完了43話中0話(0%)

ジェネレーター・レックス MoAが脚本を担当した回  1月放送完了51話中8話(16%)
S1E01 The Day That Everything Changed
S1E02 String Theory
S1E03 Beyond the Sea
S1E19 Promises, Promises
S2E26 Robo Bobo
S2E33 Written in Sand
S3E43 Ben 10/Generator Rex: Heroes United
S3E49 Black and White

こうして見ると「無印ベン10」&「ジェネレ」と「エイリアンフォース」&「アルティメットエイリアン」って対照的ですね。

「無印」や「ジェネレ」は新しい試みであるということもあって、スタジオが脚本に積極的に関わっている様子がうかがえます。特に、「ジェネレ」は原コミ「M. Rex」を下敷きにしてかなりしっかりした設定があるのでスタジオが直接脚本を書いた回がどのシリーズと比べても多いですね。

一方、一話完結のようなエピソードの組み合わせで構成されている「エイリアンフォース」と「アルティメットエイリアン」は完全にスタジオの手から離れて書かれているという印象を受けますね。

それもそのはず、wikipediaを参照するとそれぞれのクリエーターは、

無印ベン10 → Man of Action
エイリアンフォース → Dwayne McDuffie, Glen Murakami and Man of Action
アルティメットエイリアン → Dwayne McDuffie, Glen Murakami and Man of Action
ジェネレ → Man of Action

「エイリアンフォース」と「アルティメットエイリアン」は、スタジオが最初に作った「ベン10」という型がリレーのバトンのようにスタジオからDwayne McDuffieさんとGlen Murakamiさんに託されてできていたのです。ただし、アルティメットエイリアンは途中Dwayne McDuffieさんが亡くなられ(2012年2月)、Dwayne McDuffieさんが着手するのは、S2E39The Ultimate Sacrificeの脚本が最後となってしまいました。

Dwayne McDuffieさんがいない今、新シリーズ「オムニバース」はキャラデザなど新しい人を取り入れようとしているようです。


上はGlen Murakamiさんが玩具の銃で撃たれている貴重な動画www

と思ったら、「アルティメットエイリアン」でモブキャラなどをデザインして「オムニバース」の制作にも参加しているT.J. Collinsさんもヤラれてたwww
動画を見る≫

撮影されたのが2007年で、「エイリアンフォース」が放送される一年前なのですが、Murakamiさんの仕事部屋の壁には早くもベンのエイリアンたちが!ちなみに、「オムニバース」から新たにキャラデザ担当として加わったDerrick J. WyattさんとMurakamiさんは「ティーンタイタンズ」で一緒にお仕事された仲。

こんなお茶目なお人たちが作るのだから「オムニバース」はきっと"楽しい「ベン10」"になるのでしょうw


すいません、ここからネタバレが混じります!


②デザインの変遷

<ベン・テニスンの変遷>

<レックスとクーパーの変遷>

誰が何と言おうと、私はクーパーの原点が「M. Rex」のレックスだと信じてます。[ブロンド]+[ゴーグル]+[機械を作ったり操ったりする能力]のキャラって、そうたくさんはいないんじゃないでしょうか?


それにしても、ベンの方も色々変わりましたよね。「エイリアンフォース」から来ている緑のジャケット。はじめて見たとき腕の2線見て「バットマンビヨンド」のテリーが着てたジャケットを連想しました。あれもちょうど立襟で、しかも「バットマンビヨンド」はMurakamiさんがプロデューサー。あのときの直感はまんざらじゃなかったのかもwww


髪型に関しては、年をおうごとにクセ毛がなくなって、むしろ無印の試作段階の丸い頭のベンに戻るのかなと思ったんですけど、その予想を「オムニバース」が見事に打破してくれました。「オムニバース」のクセ毛は作者の好みなのかもしれませんが、なんとなく実写「ベン10: 時との戦い」のベンに似ているような気もします。



③キャラの名前
ところで、先日の絵チャでレックス(Rex)にラテン語で「王」または「国王」という意味があることを知らない人がけっこういたので、ここで名前についても触れておきます。

レックスに「王」という意味があるのは辞書の上だけの話ではなく、原コミ「M. Rex」にも言える話で原コミのレックスは「Machine King」または「Machina Rex(機械の王)」と呼ばれています。今後、レックスがエヴォと人間にどう向き合っていくかが戦争の展開を決める重要な鍵となるはずです。

ホワイトナイトとブラックナイトはビジネス用語で対になっているので、もしかしたらホワイトナイトが出た時点でブラックナイトの登場を予想した人もいたのではないでしょうか。ただし、ホワイトナイトにはビジネス用語として以外にも「改革者」「運動家」といった意味もあるのでこちらも合わせて念頭に置いておく必要があると思います。

ノアは当然、聖書にある「ノアの方舟」が一番に考えられます。当初は、単にエヴォで且つエージェントであるレックスと友達になることで人間や世俗との橋渡しをするのかと思っていたのですが、シリアスな話からコミックリリーフ的な話への橋渡しもしてるようですねwww
今後もレックスの冒険がブラックナイト戦だけに偏らないよう適度に絡んでくると思うのですが、エヴォの立場が危うくなればなるほど、彼が最終的に果たすであろう「方舟」としての役割が重要になってくるのではないかと思われます。

あと、Caesar兄さん。日本語になるとき「カエサル」になるのか「シーザー」になるのかよく分かりませんが、彼の名前にはローマ帝国の時代から「皇帝」「独裁者」「暴君」といった意味がつきまとっています。彼の意図はよく分かりませんが、エヴォの首輪の件にしても「独裁者」になり得る知識を持った彼の行動は"名は体を表す"結果となってしまいましたね。「ジェネレ」はかなり名前がキャラの役割や性質と合致するように作られているので、他のキャラについても名前の意味や由来を調べてみると作品のイメージが変わるかもしれません。

ここで、気になるのが「ベン10」の「ベン」。以前ブログでも書きましたが、アメリカで一番有名な「ベン」はやはり100ドル紙幣のベンジャミン・フランクリンではないでしょうか。これだけだとすごく不確かなのですが、「ジェネレ」のノアが通う学校の名前も「ベンジャミン・フランクリン高校」だったので、もしかしたら「ベンジャミン・フランクリン」のようにアメリカを代表するヒーローにしたいという願いが込められていたのかもしれません。これも偶然なのか"名は体を表す"で、今や「ベン10」は世界中にファンを持つスーパーヒーローになりましたね^^



④今回のまとめ
今回言いたかったことは、①「ベン10」と「ジェネレ」、さらには「ベン10」と「エイリアンフォース」「アルティメットエイリアン」では制作や脚本上違いがある ②各作品の変化を視覚的に考える ③特に「ジェネレ」は名前の意味を辿りながらミステリー作品のように見る余地がある の3点です!


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