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Man of Actionスタジオが携わっている作品って "6(シックス)" が名前に付くキャラクターが意外に多いですね。「ベン10」のシックスシックス、「ジェネレーター・レックス」のエージェント・シックス、そして最近は「獣旋バトル モンスーノ」でディープシックスとシックスが仲間入り!
どうしてみんな6なのかというのはまだよく分かりませんが、Moaスタジオが最初に "6" と名付けたコミック「M. Rex」(1999)及びコミックを基に作られたアニメ「ジェネレーター・レックス」(2011)に登場するキャラクター、エージェント・シックスの由来について分かったことを今回は紹介します!
コミック「M. Rex」がイメージコミックスから出版される前年、アメリカではある映画が公開されていました。その名は「シックス・ストリング・サムライ」(Six String Samurai, 1998)。
〈あらすじ〉
舞台は1997年にロシアが核弾頭を投下したことで荒廃してしまったアメリカ。ロシア統治下のアメリカで唯一の楽園はロスト・ベガス。ロスト・ベガスでロックを奏でながら楽園を支配していたエルビスが死に、ロスト・ベガスは"新な王"を必要としていた。そこでエルビスの後継者になろうと各地の武装ロックンローラーたちがロスト・ベガスを目指しバトルを繰り広げる。
はっきり言って、ホドロフスキー監督の映画「エル・トポ」とチャンバラ映画を掛け合わせてロックンロールを足したようなノリノリB級映画です。ヴァン・クライスやエヴォの怪物に負けないくらい変人なロックンローラーたちが砂地をゴロンゴロンしてますw
以下、映画との共通点を挙げながら紹介します↓↓
1)爆破から誕生する新世界
映画は核弾頭爆発の瞬間からはじまります。キノコ雲ではじまる点はアニメ「ジェネレーター・レックス」そっくり!アニメ第一話の冒頭はナノマシン事故の爆発映像でしたよね。
オープニング、ダイナミックですね!
2)スーツとサムライ
エージェント・シックスに影響を与えたと思われるのが主人公バディ。スーツに黒ぶち眼鏡という出で立ちで、一見するとロックンローラーにもサムライにも見えない男。というか普通にぼろぼろのサラリーマンw
荒野のサラリーマンw
彼はギターに刀を差し込んでいる武器を持っており、カンフーと剣術とギター(というか鈍器w)でライバルを倒しながらロスト・ベガスを目指す武装ロックンローラーです。
映画のタイトルである「シックス・ストリング・サムライ」とは、六弦ギター(Six String)を持った侍、つまり "ギター侍" バディのことを指しますw
とりあえずギターのことは置いといて、バディのことを指すタイトルの6という数字、刀、スーツといった要素はエージェント・シックスと共通しています。シックスも折り畳み式の日本の常識では有り得ない刀を使ってますねw
シックスとバディ
でも、共通点はこれだけではないのです。それが、孤児を育てるという点!
3)クールな孤児
バディは旅の途中で助けた孤児キッドと旅をすることになります。はじめバディは足手まといになるキッドを捨てて一人で旅を続けようとしますが、何度も助け合う内にキッドのことを大切にするようになります。このキッド少年がレックスによく似てるんです。
鬼のように強いサムライと少年のコンビ
キッドは、なぜか乗り物の扱いが上手いんです。まだ子供なのに動かないバイクを動くようにしたり、足にレンガを括り付けて自由に車を運転したり、道具やら乗り物に対してやたら器用なんです。また、髪の毛の色と飲み物や車を盗むという行動は、泥棒を家業とするコミック版のレックスによく似ています。
良いバイクを拾って動くようにしたデキる子キッド
確かに、キッドはレックスみたいなナノマシンの力を持つSFヒーローではないものの、機械を扱う才能を持った不思議な孤児という点が共通しています。
4)師弟と王座
先ほどの(3)までは、キャラクターの特徴に注目しました。ここからは映画の内容と展開について。
戦いの中でお互いに信頼を深めて行くバディとキッド。キッドは弱いながらもバディから戦いの厳しさと武士道のようなものを教わり、時にはバディの言葉に後押しされ、敵にパンチを食らわせたり!キッドは、バディのおかげで甘えん坊から勇気ある少年へ成長してゆくんです。
残念ながらバディは強敵デスとの戦いで命を落とし、楽園の王となることはありません。映画の終盤、知恵と勇気でデスを倒したキッドは、バディの遺志と武器(というか持ち物全部w)を受け継ぎ、ロスト・ベガスに向かいます。最強のバディとデスが消え、おそらくキッドが次の楽園の王となる宿命なのでしょう。
バディの遺志を受け継ぐキッド
アニメではシックス&レックス師弟が描かれるのみで "王" 云々については触れられていませんが、コミックのレックスは子供ながら "機械の王" になる人物とされています。
コミックが2巻で打ち切られているため、レックスがその後何のどのような王になるかは不明ですが、爆発によってもたらされた新世界で師弟が試練を乗り越えながら宿命の王座へ進むという「M. Rex」のから読み取れる筋書きは、まさに「シックス・ストリング・サムライ」!
「M. Rex」のレックスとシックス
Moaスタジオは「シックス ストリング サムライ」のバディ&キッド師弟の物語を独自のSF要素を加えて新しい物語「M. Rex」を描こうと試みたのではないでしょうか?
今思えば、コミックの作中でホラー映画を撮る場面があったのは単にMoaスタジオが映画好きだったからってことではなかったのかもしれません。
5)ギターの行方
最後に、先ほどすっ飛ばしたギターについてw
エージェントシックスは普段ギターなんか持っていないですよね。ということは、Moaスタジオは「シックス・ストリング・サムライ」の影響を受けながら、映画の重要なアイテムであるギターを無視したのでしょうか?
いえいえ、実はギターもちゃんと登場するんです!
アニメのシーズン2に登場するシックスの過去と関わりの深い人物がギターを鈍器として使うバディの先頭スタイルを受け継いでいたんです。
※ネタバレになるのでこの人物が何者であるかという詳細は今回扱いません
つまり、バディの戦闘スタイルである刀はシックスに、ギターはこの人物に受け継がれていたのですw
6)感想
「ベン10」とキャプテン・マーベルの影響を調べた時も思ったのですが、Moaスタジオって映像作品をよく見ているんですね。しかもそこから魅力を損なわずにより面白いキャラクターや冒険をどんどん生み出す発想力!今回映画「シックス・ストリング・サムライ」とコミックそしてアニメのシックスを比較してシックスとレックスというキャラクターの魅力が改めて分かった気がします。
Moaスタジオ作品のファンの方もそうでない方も映画「シックス・ストリング・サムライ」ぜひ、ご覧あれ!^^
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