2011年8月22日月曜日

2007年版「メタルメン」: 元素をめぐる物語

Metal Men #1~8 by Duncan Rouleau

昨晩はパソコンの不調でブログ更新を延期しました。すみません、お騒がせしました。


気を取り直して、今回はコミック2007年版「メタルメン」を紹介します!

Wheel of the World
ストーリーは大まかに、
①メタルマンとマグナス博士の冒険


②ゴーレムを操る悪の首領ダークウォールと”世界の車輪”(Wheel of the World)をめぐる戦い


③ウィリアム・マグナスとヘレン・ガリン、兄デビッド・マグナスの三角関係


これら3つの筋が全8巻を通して絡み合うように進んでいます。

メタルマンを高性能にするため埋め込まれたレスポンソメーターに組み込まれている回路は、実は大昔アトランティス時代の因縁をもつ”世界の車輪”といって、すべての元素を結合する力をもっていた!!
という大変スケールの大きい話です。

さらに、時間軸は「数年前の過去」と「現在」に分かれ、タイムマシンも登場。だから、油断して時間や場所を読み飛ばすとストーリーが大混乱にw

前回の60年代版のストーリーの緩さはどこへやらwww


ちなみに、ジェネレーター・レックスの原コミ「M. Rex」も「現在」と「5年後」という二つの時間軸が設定に盛り込まれていたので、なんとなく作者ダンカン氏の作風として二つ以上の時間軸を設定する傾向があるのかなぁと感じました。ただ、「M. Rex」は2巻で打ち切りだったので、時間の繋がりはほとんど描かれなかったけど…。


全体印象としては、名作ですね!
旧作と同様優しくて陽気なメタルマンたちなんですけど、マグナス博士と引き離されてどんどん闇の世界に引き込まれていく様がなんとも切なくて。さらに、世界が平和になっても、メタルマンの中にある”世界の車輪”の脅威は消えず、暗い影が尾を引く感じも好きです。

さらに、期待してなかった恋愛要素まで入れちゃうしwww

↑一番好きなページ、ヘレンを思うマグナスさんの寂しさが伝わってきます


あと、ブリキさん!!
あいかわらず、敵には「なんだこのチビ!」やら「ブリキは不要だ!」と言われてさんざんな目に…。

ただし、ブリキさんはヒーロー「メタルマン」に欠かせない元素だったんです!

”世界の車輪”ですべての元素を支配しようとしたダークウォールに対し、あくまでも科学者としての態度を貫いたマグナス博士。弱くて小さい一見不要なものに見えるブリキは、支配を目的としないマグナス博士のロボット研究の象徴だったのです。
すごいよブリキさん(`・ω・´)b


リーダーのゴールドも確かに大事な役だったけど、鉛と元素が入れ替わったときにデブっちゃった印象が強くてwww ゴールドはギャグとシリアス両方頑張ってましたw


ところで、読んでてスゴく気になったのが、マグナス博士の恋人ヘレンさんが、ジェネレーター・レックスのホリデー博士に見えること。

ヘレン・ガリンさんは眼鏡にお団子頭の生化学者です。はじめはマグナス博士の恋人だったのですが、マグナス博士が研究に没頭するにつれてお兄さんのデビッド大佐に心惹かれるようになります。

白衣とお団子頭…ヘレンさん、もしやホリデー博士のモデルでは!?




正直言うと、マグナス博士もけっこうレックスっぽかったwww

研究室や工場ではしょっちゅうゴーグルつけてオールバック姿のマグナス博士。

絵柄の問題かもしれないけど、マグナス博士は「M. Rex」のレックスとも「ジェネレーター・レックス」とも似てるような気が…
レックスもお兄さんいるし…

どちらにしても、無印ベン10のクーパー、マグナス博士、レックスとMan of Actionは意外とゴーグルキャラが多いんですね!


あとは…、敵のダークウォールさん意外とおしゃれだった件w

≪旧  ダークウォールさん  新≫


現代に来たらわざわざスーツに着替えて登場した敵のダークウォールさん。ふだんゴーレムに仕事させて、自分はひきこもっているのになぜスーツを??
敵ながら妙に人間臭くて面白かったです。

とにかく、見どころ満載なコミックでした☆ 以下、各巻あらすじです↓↓


「Metal Men」(2007年, by Duncan Rouleau)

◆第1巻◆
時は西暦411年、ダークウォールの首領がローマのゾシムスから”世界の車輪”を奪い取る。しかし、その車輪はタイムマシンで現れた謎の男によって奪われ異なる時代へと持ちだされてしまう。

新ロボット革命後の現代、町には蜂型ロボットをばらまくU.N.I.O.N.という合金巨大ロボットが出現。メタルマンたちは人間たちを守るべく出動するもののロボットにおびえる人間たちの目は冷ややかだった。
蜂ロボットに擬態してU.N.I.O.N.本体に乗り込んだメタルマンたちは赤ん坊のような姿をしたU.N.I.O.N.本体に融合・吸収されそうになる。メタルマンたちはU.N.I.O.N.の体内を流れる電気をアイロン(鉄)とリード(鉛)に流しその軸をカッパー(銅)が巻きつくことで強大な磁力を発生させる電磁ポンプを作り、自らの体ごとU.N.I.O.N.の回路を破壊する。
U.N.I.O.N.を破壊した後、電化製品やコンピューターはU.N.I.O.N.の影響を受け、町中のテレビやスピーカーからはU.N.I.O.N.の声が鳴り響いていた。事件の後、メタルマンを探しにやってきたウィリアム・マグナス博士はがれきの中からゴールド(金)の頭部とゴールドのレスポンソメーターを見つける。そこへロボットアーマーを付けた男たちが現れる。彼らは自らをチェックメイトに雇われた組織M80'sだと名乗り、マグナスからメタルマンの体と彼らのレスポンソメーターを没収してしまう。メタルマンを奪われたマグナス博士はひとりメタルマンを作った過去を振り返る。

4年前、若き科学者たちが自らの技術を競い合うイベントF.Y.I.の会場でマグナスは恋人で生化学者のヘレン・ガリンに自分の発明が人々に評価してもらえるかという不安を打ち明けていた。マグナスはイベントの後ヘレンに渡すつもりでいる金の指輪をポケットにしまい、恩師であるマーロウ博士が見守る中、自分の立てた金属加工の「ハイポ・ハイパー理論」のプレゼンテーションをはじめる。助手として説明を助けるプロットタイプのメタルマンたちに興味引かれた人々は次々にマグナスのステージに集まり、マグナスは拍手喝さいを浴びる。

イベント後、マーロウ博士はマグナスの研究に補助金が下りることを告げ、マグナスとヘレンは喜ぶ。しかし、補助金はマグナスの立てた金属加工の理論に対してではなく、メタルマンといったロボット工学に対してであり、自分の論が観客に理解されていなかったことにマグナスは落胆する。マグナスはマーロウ博士の勧める補助を断り、ヘレンに指輪を渡せぬまま会場を去ってゆく。その一部始終をタイムマシンから眺める男がいた。男はF.Y.I.の後少なくとも一ヶ月は新型のメタルマンが出現しないことを予想し、安堵しながらマグナスの持っているのと同じパイプをくゆらす。


◆第2巻◆
タイムマシンがレスポンソメーターを搭載した新型のメタルマン出現をモニターに映す。タイムマシンの男はその出現の速さに驚愕する。時はF.Y.I.開催と現在の間、町はスマートガスの詰まった巨大アドバルーン「バルーナティック」の攻撃を受け、マグナス、ヘレン、マーロウ博士らは風船に繋がれ空中を漂っていた。メタルマンたちはマグナスを救うため出動する。バルーナティックを空港で追撃したメタルマンたちは無事マグナスを救出する。タイムマシンの男は阻止しても必ず現れるメタルマンに苛立つ。新型のメタルマンには”世界の車輪”が組み込まれており、タイムマシンの男はマグナスが”世界の車輪”を手に入れメタルマンを作らないよう再び時空を移動する。

数年前の過去、マグナスは自宅で金の指輪をレスポンソメーターの試作品に読み込ませながら、結婚や将来のことを悩み、マーロウが勧めたロボットの研究を断ったことを後悔していた。そこへマーロウ博士のマグナ・テック社で働いているヘレンが訪ね、車でマグナスをインタビューを受ける約束をしていた老人ソロモン・カーンのもとへと送り届ける。カーンの屋敷には”世界の車輪”の図面が壁に描かれており、マグナスは興味を示す。マグナスの科学者としての才能を見込んだカーンは、研究費用としてマグナスに5億ドルの小切手を与える。その一部始終を”世界の車輪”を奪われたダークウォールが見つめていた。老人カーンはダークウォールの操る屍の人形にすぎなかった。

時は現代、コロンビアの雪積もる山岳地上空をマグナ・テック社のヘリがマグナスを追って飛行していた。M80'sによってメタルマンが没収されてから2週間、マグナスは人間による支配からロボットを解放したがっていたU.N.I.O.Nと協力し、元素マーカーでメタルマンたちの金属の元素を辿り、コロンビアの塹壕へと向かった。
途中、熊のような姿の自立型武器庫のワーボックス(Warbox)、ロボットの脳が埋め込まれた女性ブーイ・エックス(Booy-X)、宇宙から来たロボットエル・ロン(L-Ron)、平和維持軍のマンハンター・ルオ(Manhunter Luo)らロボット解放に賛同する犯罪者チームと合流し塹壕へ侵入する。
塹壕の中では恩師トム・マーロウ博士が自作のデスメタルマン(ウランニウム、ストロンチューム、ソリューム、ラジューム)を率いて現れた。


◆第3巻◆
利潤のためデスメタルマンを創ったマーロウ博士に失望するマグナス。しかし、デスメタルマンの驚異的なパワーはロボット解放派チームを圧倒する。マグナスと再会したメタルマンたちははデスメタルマンを生み出す機械カマラク(Kamarak)のアクセラレーターに利用され、身動きがとれず、新たなデスメタルマン(リチューム、ポロニウム、フェリウム)を作りだしてしまう。デスメタルマンを止め、メタルマンを解放するため元素マーカーにU.N.I.O.N.を取り込んだマグナスはカマラクに飛び込む。カマラクの爆発の後、雪山に投げ出されたメタルマンたちは無事であったが、ゴールド(金)とリード(鉛)の体の元素が入れ替わっていた。

数年前の過去、カーンからの寄付金によって研究を続けていたマグナスは、自分の工場で”世界の車輪”の絵を元に高性能のレスポンソメーターを開発していた。その頃のマグナスは研究に没頭するあまり、ヘレンとの約束を破りがちになっている。ある晩、工場からヘレンと約束したレストランへ向かおうとしたマグナスは工場内から不審なベルの音がする事に気が付く、工場に戻ったマグナスはレスポンソメーターが金の指輪を読みこんでいることに気が付き、接続したイヤホンに耳を当てると、イヤホンから声が聞こえ始めた。”世界の車輪”を回路に組み込んだレスポンソメーターがメタルマンにより複雑でより早い思考のやり取りを可能にさせることに気が付いたマグナスは、すぐさまメタルマンたちをレスポンソメーターに繋ぎ実験を開始しようとする。しかし、ヘレンとの約束を思い出した彼は急いでレストランに向かおうとするが、ヘレンの待つレストランは巨大な化学物質の怪物の危機にさらされようとしていた。

現代、デスメタルマンとの戦いの後、マグナスは雪山でひとり気絶していたが、タイムマシンに乗った謎の男に連れ去られる。


◆第4巻◆
数年前の過去、町は巨大な化学物質の怪物ケモ(Chemo)に襲われていた。ヘレンを救うためレスポンソメーターごとメタルマンが出動する。レスポンソメーターに読み込ませていた金の指輪はゴールド(金)の額に埋め込まれ、レスポンソメーターに繋がれたメタルマンたちは思考のスピードが上がっただけでなく体を自由に変形できるようになった。メタルマンの活躍により町は救われ、メタルマンとマグナスはヒーローとして人々に歓迎される。口では大丈夫と言いながら去るヘレンの背中は彼女の寂しさを隠せずにいた。

デスメタルマンとの戦いの後、マグナスを探していたメタルマンはがれきの中からデスメタルマンのカマラクを発見する。カマラクを見たアイロン(鉄)とマーキュリー(水銀)はカマラクの電流と放射能でデスメタルマンに変形してしまう。ウランニウムに変形したアイロンとストロンチュームに変形したマーキュリーが仲間のメタルマンたちを襲い始める。鉛になったゴールド(鉛)がデスメタルマンになった二人を閉じこめ、カマラクが放つの電流や放射能の影響を遮断する。仲間の異変に動揺を隠せないメタルマンたちはがれきの中から負傷したマーロウ博士を発見する。彼の断絶された腰や腕からは機械のコードがむき出しになっており、今はその体をU.N.I.O.N.が支配していた。マグナスと一緒にカマラクに飛び込んだU.N.I.O.N.は爆発を免れるため一番手近にあった機械に乗り移っていた。ロボットマーロウに乗り移ったU.N.I.O.N.はデスメタルマンのカマラク内に這入ろうとするがM80'sのロボットアーマー部隊が現れメタルマンらを追撃し、カマラクを奪い去ってゆく。

タイムマシンに連れ去られたマグナスはタイムマシンの男と出会う。彼はマグナスの知るデビッドと言う人物で、マグナスの兄でもあり恋敵でもあった。デビッドはウーロン島の追撃された基地を訪れ、基地内でタイムマシンとそれを囲むロボットたちを発見する。ロボットたちはタイムマシンを守るためのものであったが、デビッドはタイムマシンに乗ってしまい、あらゆる時代を移動しメタルマンがもたらす最悪の結末を目の当たりにした。それ以来、弟を守り最悪の事態を避けるためマグナスを監視していたのだった。


◆第5巻◆
タイムマシンのスクリーンで、メタルマンが全ての元素と融合し地球を滅ぼす様を目の当たりにするマグナス。
古代アトランティスの錬金術師たちは物質の心を探ることができれば、物質を自由に操ることができると信じていた。そして錬金術師オル・サイモン(OL' simon)が巻物に書かれていたダークウォールという建物の謎を知る。そしてダークウォールの技術を学んだサイモンは全ての元素にアクセスできる回路”世界の車輪”を鋳造することに成功する。権力を求める人々は”世界の車輪”を奪い合うようになる。その様を見ていたダークウォールの首領はダークウォールの謎が人間の手に持ちだされた事を知り、人間を石に閉じこめて作ったゴーレムによって最後に”世界の車輪”を手にしたゾシムスの手から車輪を奪い取った。その車輪を今度はタイムマシンで監視していたデビッドが奪い取った(第一巻のはじめ)。しかし、デビッドの苦労も空しく、”世界の車輪”は再び地球上に現れることとなる。それが、メタルマンのレスポンソメーターの回路だった。

数年前の過去、ケモ(Chemo)の襲撃から町を救ったメタルマンとマグナスは有名になり、テレビや雑誌の取材で引っ張りだことなる。そのころ、静かな日常を好むヘレンはスポットライトを浴びるマグネスを避けるようになっていた。ヘレンの務めるマグナ・テック社はソロモン・カーンに買収された。この時、ヘレンは軍人で、マグナスの兄であるデビッド大佐に出会う。
研究成果を見せるため再び老人カーンの元を訪れたマグナスは、カーンにメタルマンたちを見せる。カーンは元素を支配しようという野心がマグナスにないことに加え、ブリキの身体が小さく他のメタルマンと比べるとかなり劣っていることから、怒ったカーンはメタルマンもろともマグナスを抹殺しようとし、ダークウォールのゴーレムを呼び出す。マグナスを守ろうとしたゴールド(金)はゴーレムに破壊され、他のメタルマンが応戦している間にブリキはマグナスを連れてカーンの屋敷の中を逃げ回る。

現代、ロボットマーロウ博士に乗り移ったU.N.I.O.N.とメタルマン達はマーロウ博士の経営していたマグナ・テック社に侵入する。一見普通のオフィスに見えるマグナ・テック社にはロボット化した社員しかおらず、メタルマンに気付いた社員が次々とメタルマンに襲いかかる。さらにオフィスの奥には生きたマグマや巨大ナメクジ、カエルの化け物などが攻撃し、攻撃をさけながら逃げた先にはデビッドのタイムマシンを守っていたのと同じ巨大ロボット世界征服をたくらむメク・カニバル(Mech-Canibal)たちが待ち構えていた。


◆第6巻◆
数年前の過去、メタルマンたちはダークウォールのゴーレムにやられ、ブリキとマグナスはカーンの屋敷をさまよっていた。襲いかかるゴーレムを避けて辿り着いた部屋はダークウォールがゴーレムの目を通して町を監視する部屋で、マグナスは町を腕を組んで歩く兄デビッドと恋人ヘレンを目撃し激怒する。動揺するマグナスの前にゴーレムも現れ絶体絶命のピンチに破壊されたはずのプラチナ(銀)マーキュリー(水銀)アイロン(鉄)リード(鉛)たちがお互いの壊れていないパーツを組み合わせて合体し、マグナスを救う。その間、ブリキはマグナスに似た男が光の中を歩いているのを目撃する。カーンはゴーレムの中に取り込まれて死んだアトランティス人で、ゴールドのレスポンソメーターを手にした事でダークウォールの呪縛から解放されたが、屋敷の爆発でゴールドのレスポンソメーターは火の渦にのみ込まれてしまう。

タイムマシンの中、過去でブリキが見た男はタイムマシンで現れたデビッドで、マグナスはデビッドからゴールド(金)の破壊された頭部を手渡され、デビッドはゴールドに埋め込まれていた”世界の車輪”を握りつぶす。その行為に怒ったマグナスはデビッドと言い合いになるが、その間タイムマシンが同じ時空に長く潜伏していたため、ダークウォールに居場所を感づかれてしまう。ダークウォールの手を逃れるためタイムマシンを発動させ時空を逃げるが、その間デビッドが最初にダークウォールから奪った”世界の車輪”が時空に投げ出されてしまう。再び人間が車輪を手にすることを恐れたデビッドはタイムマシンから身を投げ、”世界の車輪”を追い一度は車輪を掴むものの、ゴールド(金)の頭や破片がぶつかり、車輪を手放したまま時空へ消えてしまう。
デビッドを助けようとしたマグナスはゴールド(金)のパーツもろともタイムマシンから投げ出され現代のウーロン島に辿り着く。彼の手にはゴールドの額に埋め込んでいた金の指輪が握られていた。

数年前の過去、カーンの屋敷から無事逃げ出したマグナスはダークウォールの監視部屋で見た腕を組んで歩くデビッドとヘレンの姿を忘れられないでいた。

現代、U.N.I.O.N.とメタルマンたちはマグナ・テック社を乗っ取っていたメク・カニバルの攻撃から町の人々を守るのに必死だった。さらにM80'sがカマラクを運び込み、デスメタルマンを復活させる。デスメタルマンの復活と同時に鉛になっていたゴールドと金になっていたリードはもとの元素に戻る。メク・カニバルとデスメタルマンの脅威に直面する中、元素が戻ったばかりのゴールド(金)が知恵をしぼる。


◆第7巻◆
現代のウーロン島、マグナスはタイムマシンにロボットアームを接続し、時空に投げ出された兄デビッドを助けに向かう。しかし、デビッドと思って見つけ出した場所には、ダークウォールが人間を改造している部屋だった。メタルマンの危機を感じたマグナスは他の時間へと移動する。

現代、U.N.I.O.N.とメタルマンたちはメク・カニバルの攻撃に悪戦苦闘していた。激しい戦闘によりU.N.I.O.N.の乗り移っていたロボットマーロウ博士の体もぼろぼろに破壊され片腕と目を残すばかりであった。このピンチにコロンビアのデスメタルマンとの戦いで生き残ったワーボックス、ブーイ・エックス、エル・ロン、マンハンター・ルオたちが駆け付け、メタルマンたちを援護しする。そのすきに、U.N.I.O.N.はデスメタルマンを止めるためカマラクに触れるが、デスメタルマンのストロンチュームの攻撃を受けて消滅する。暴走したカマラクはメタルマンも敵も見境なくのみ込み、爆発する。

数年前の過去、マグナスはメタルマンを連れヘレンの仕事場へ。マグナスはデビッドとヘレンに二人の関係について問いただす。ヘレンにはマグナスと復縁する気はなく、デビッドはロボットアーマーを着け、メタルマンと乱闘をはじめてしまう。乱闘のとばっちりを受けて倒れたヘレンはマグナスに怒り、彼を追い返す。その様子を見ていたマーロウ博士は、会社もカーンに奪われため息交じりに社内の工場内を歩く。そこへ、タイムマシンを使うマグナスの通信が入る。

現代カマラクの暴走後、メタルマンは機械に繋がれて身動きがとれず、目の前にはダークウォールとマンハンター・ルオが立っていた。


◆第8巻◆
数年前の過去、ヘレンと別れたマグナスは新たに銅の女性型メタルマンを開発する。カーンの屋敷で破壊されたゴールドを修理しないマグナスをメタルマンたちは不審に思い、ロボット版のヘレンを作っているのではないかと噂する。カーンの援助が無くなったマグナスは自分の工場を立ち退かなければならない中、タイムマシンのマグネスから知らせを受けたマーロウ博士がマグナスを訪ね、タイムマシンのマグナスから預かった金の指輪をマグナスに渡す。

現代、ダークサイドとルオはM80'sが没収したレスポンソメーターの”世界の車輪”(第1巻)、デスメタルマンのカマラク、メク・カニバルの反乱、全てを利用してメタルマンを自分の支配下に置くことに成功した。ダークウォールに支配されるメタルマンはダークウォールの言いなりであったあが、動きの鈍いブリキに対し、ルオが「ブリキは不要だ」と言って機械から引き離そうとする。それを見た他のメタルマンたちはダークウォールの支配下にありながらも兄弟であるブリキを守ろうと反抗しはじめる。ダークウォールがメタルマンたちの想定外の反抗に驚いている中、タイムマシンで過去のマグナスとマーロウ博士、過去のメタルマンが現れる。過去のメタルマンたちとダークウォールの戦いのさなか、過去の自分をタイムマシンで追ってきた現在のマグナスも現れる。過去のマグナスらを過去に送り返しながら現在のマグナスは過去の自分に「ヘレンと兄を許して欲しい」と伝える。過去のマグナスを止めようとしたルオは閉じられた時空の入口に体を切断され、ダークウォールも現代のマグナスによって時空のかなたへと飛ばされた。
全ての戦いが終わったかに見えたが、すでにダークウォールの指令を受けていたメタルマンは融合し地球を滅ぼし始める。マグナスは、とっさに融合したメタルマンに繋がっている機械のプラグを抜き、メタルマンたちを解放する。

過去のマグナスはヘレンを兄に譲り、ゴールド(金)を修理しゴールドの額に再び金の指輪を埋め込む。その後、マグナスは”世界の車輪”による元素融合のリスクを抱えながらもメタルマンとともに悪の手から地球を救う日々を送る。

現在のウーロン島、時空に放り出されたデビッドを探していたタイムマシンは緑のボディーのメタルマンを引き上げる。緑のメタルマンは弟を叱るような言葉を叫びながら地面からはい出してくる。緑のメタルマンは、胸にダークウォールの紋章を持つビリジュームだった。



〈The End〉

※焦って書いたので、訳の間違い、誤字脱字等ありましたら是非コメントで指摘してください

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